「霧島ティータイムズ」(第465号)

「霧島ティータイムズ」(第465号)

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目次

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1 降っても、晴れても

2 便利グッズのご紹介

3 読者作品ばこ

4 友の会メロディ(第242回)

5 芥川賞・直木賞のご紹介

6 お薦めデイジー図書のご紹介

7 新刊案内(デイジー図書及びテープ図書)

8 新刊案内(点字図書)

・・・・・ これより本文です。

1 降っても、晴れても(館長エッセイ)

「欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を失う」

この言葉は江戸幕府の末期の実在した武士・高橋泥舟(たかはし でいしゅう)の名言として知られています。

泥舟(でいしゅう)は、勝海舟(かつ かいしゅう)、山岡鉄舟(やまおか てっしゅう)とともに、『幕末の三舟』(ばくまつのさんしゅう)と呼ばれた有能な武士でした。

ここで、この言葉の意味を考察してみます。

1月の下旬から北日本を中心に大雪に見舞われ、大きな交通障害も発生いたしました。

これは、日本海側に大雪をもたらす気象現象JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が、大きく影響したもののようです。

そのため、降り積もる雪に、各地で自動車事故が発生したり、物流が滞ったりと市民生活も大混乱しました。

確かに、雪が降り積もれば積もるほど、足元が見えなくなって、道がわからなくなっていくことと同じように、私たちの欲望が増していくほどに、人間は正しく判断できなくなり、本当に大切なものを見失い、最後には身を滅ぼすことに繋がりかねないのではと思います。

アメリカのトランプ大統領が、デンマーク自治領であるグリーンランドを領有する意向を示しています。

これは莫大な埋蔵量が眠っていると言われるレアアース等の利権も目的の一つで、軍事面を含め、北極で米・中・ロの覇権争いが過熱しています。

「欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を失う」

大統領を罪深き人と結論付ける気持ちはありませんが、物欲や利己的な欲に溺れると、本当に大切な何かを失うことになるのではないでしょうか?

アメリカ国内で拡大している“人々の対立や分断”を思うとき、改めてそう感じます。

欲に任せて行動すれば、最終的に自らを危険にさらすことになるという、心のあり方に対する戒めです。

新しい年となりました。道を失わないように謙虚に過ごしていきたいと思います。

2 便利グッズのご紹介

◎ 白杖関連小物『やつはしくん』

〔商品説明〕

折りたたみ白杖を使用していて折れたときの緊急用補修キットです。

使用方法は「やつはしくん」の裏側に貼り付けてある両面テープをはがし、杖の真ん中をはさみ仮止めし、付属の反射テープで板の両端を巻いて固定します。

歩行中いざという時にお役立ていただけるキットです。

〔大きさ〕(幅)1.5センチ × (奥行き)10センチ (2枚)

〔重さ〕  12グラム

〔付属品〕 反射テープ 6センチ × 5センチ (2枚)

〔販売価格〕 580円(税込み)

※お問合せ 日本点字図書館 わくわく用具ショップ 電話03‐3209‐0751

3 読者作品ばこ

1月にご投稿いただいた作品です。

   ペンネーム「このは はづき」さんの作品

◆無病息災 七草粥 魚 昼の膳 晴れ着着て 七とこ祝った昔

◆一月に 全国選挙選挙の オンパレード 温もりの社会 夢と希望の社会

◆三寒四温 暖かい日寒い日 繰り返し いつのまに季節 桜咲く季節になる

   ペンネーム「はなちゃん」さんの作品

◆風に舞う 日差しにとける 雪に触れ 寒さ忘れし 駐車場

◆寄り添いし 見上げる姿 誇らしく 無口な孫は 十四歳

◆新年に 戻りし子らと 憩う午後 心豊かに 幸いあれと

   ペンネーム「ロマンチスト」さんの作品

◆若き日の サンショウハゼは 夢の色 幻の彼方に 浮かびは消えて

◆大阪城の 天守閣は 見えねども 古人の 思いに触れたり

4 友の会メロディ(第242回)

「もういい歳なんだから」を忘れて

点訳部 山元 まゆみ(やまもと まゆみ)

コロナ禍の時YouTubeでありとあらゆる楽曲を鑑賞した。

クラシックからハードロックまで何でも聞いた。

いいなと思ってもすでにボーカルの人が亡くなっていたりバンドが解散していたりということもあった。

それもあって行ける時に生の演奏を聴きに行こうと県外にも遠征している。

ライブハウスにも初めて行った。

それも観客同士がぶつかり合ったり転げまわったりする過激なものである。

私は「関係者の親戚の者でございます」というような顔をして安全な指定席に座った。

ふと隣を見ると多分私より年上であろうご婦人がいる。手元には杖がある。

ところが演奏が始まるとそのご婦人も立ち上がり拳を突き上げている。私は勇気をもらい爆音の海を泳ぎ回った。

先日白内障が見つかった。すぐに手術をする事を決めた。

もちろんこれからも思う存分ライブに行くため。

今が一番楽しめる「いい歳」だから。

5 芥川賞・直木賞のご紹介

第174回芥川賞と直木賞の選考会が開かれ、次の作品が受賞されました。

≪芥川賞 2作品≫

◎ 時の家     鳥山 まこと

【内容】

青年は描く。

その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。

目を凝らせば無数の細部が浮かび、手をかざせば塗り重ねられた厚みが胸を突く。

ある家の記憶を紡いだ小説。

※音声デイジー  5月31日完成予定

※点字データ    12月10日完成予定

◎ 叫び    畠山 丑雄  

【内容】

令和の大阪と、昭和の紀元2600年記念万博が繋がり、封印されていた声が溢れ出す。

大阪と大陸で響き合う夢とロマン、恋愛政治小説。

※音声デイジー  来年1月1日完成予定

※点字データ    12月31日完成予定

≪直木賞≫

◎ カフェーの帰り道    嶋津 輝

【内容】

流行りに乗り切れない、のどかな「カフェー西行」で女給たちは朗らかに働いた。

時代を映す鏡であった仕事「女給」を通し、大正から昭和を生きた市井の人生を描き出す。

※音声デイジー 9月20日完成予定

※点字データ  10月17日完成予定

6 お薦めデイジー図書のご紹介

◎ 京都一乗寺 美しい書店のある街で  大石 直紀       6時間49分  

【内容】

一乗寺に佇む、緑色の扉が印象的な書店。そこは訪れた人に出会いを授ける。

結婚を間近に控えた美咲には幼少時の記憶がない。

おぼろげな思い出の中に、夜闇で輝くウェディングドレスを見て…。(「夜の花嫁」)

会社で無能扱いを受ける圭吾はある日、バールを買った。

同僚の香織を殺すためだ(「一乗寺のヒーロー」)。儚く美しい京都ミステリー4編。

◎ 最後の鑑定人       岩井 圭也     9時間33分   

【内容】

元科捜研の異端児・土門 誠は民間の鑑定所を開設する。

ある日、殺人事件の被告人を調べたDNA鑑定が持ち込まれる。

客観的な情報から、土門は衝撃的な仮説を導き出す。

◎ 処方箋のないクリニック   仙川 環        7時間8分

【内容】

都会の古びた洋館には、先端医療では治らない患者と家族の「人生」を治療する医師がいる。

スイーツと紅茶が香る診療室。イケメンだが、ちょっと変わり者の青島医師と話をするうちに、悩みが癒えていく。

心温まる医療小説。

◎ 透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。  志馬 なにがし   7時間40分 

【内容】

内気な大学生・空野かけるは、周りから浮くほど美人でよく笑う冬月 小春と出会う。

彼女は目が見えなかったが、毎日大学へ通い、サークルにも興味を持ち友だちも作った。

そして打ち上げ花火をする夢も諦めず…。

◎ 渚の螢火         坂上 泉       9時間33分  

【内容】

沖縄本土復帰直前に起きた100万ドル強奪事件。

その裏に隠された日米の間で翻弄され続ける残酷な島の現実。

様々な思いを抱えながら、琉球警察の捜査員たちは事件解決を目指すが…。

ノンストップサスペンス。

◎ 水たまりで息をする     高瀬 隼子      4時間12分

【内容】

結婚して10年。

ある日突然、夫が風呂に入らなくなり、二人の生活は静かに変わっていく。

女性が主体として生きていくことの難しさを描いた物語。

◎ れんげ荘      群 ようこ            6時間25分

【内容】

有名広告代理店を早期退職したキョウコは、都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引越し、貯金生活者となったが…。

ささやかな幸せを求める女性を描く物語。

      

◎ 老人初心者のたくらみ   阿川 佐和子       5時間40分

【内容】

コロナ禍で激変した生活、母亡き後の実家の片づけ、忍び寄る老化現象…。

人生のコツと滋養がたっぷりのエッセイ集。

7 新刊案内(デイジー図書及びテープ図書)

◎ 脱出クラブ   黒 史郎 ほか  4時間14分(テープ3巻)

【内容】

迷い込んだら最後。キミはこの物語から出られるか!?

ラストには思いもよらない「まさか」が! 手に汗にぎる12編。

◎ 特殊害虫から日本を救え  宮竹 貴久    6時間45分(テープ5巻)

【内容】

ゴーヤやマンゴーが日本全国の食卓に並ぶようになったのは、害虫根絶に人生をかけた現地職員の想像を絶する戦いがあったから。

現役昆虫学者による奮闘の記録。

◎ ひとつの夜とひとつの朝 詩集   柴田 三吉      1時間8分(テープ1巻)

【内容】

無垢で生き生きとした子どもたちの姿や、戦争に関連した作品など、生命への慈しみに溢れた詩、全33篇。

 新刊案内(点字図書)

◎ あやしの保健室 古代生物ネバネバ   染谷 果子      2 

【内容】

まさか……人類絶滅の危機!?

人類絶滅も、目の前の悩みも、どっちも大事件!

◎ 12歳たちの伝説 1     後藤 竜二        2 

【内容】

学級崩壊を起こし何人もの先生に見放された6年1組。

新しい春が来ても、教室を飛び交う紙飛行機は消えない。

元に戻れるチャンスが欲しかった。いじめ、登校拒否、学級崩壊…。

揺れ動く十二歳たちの切ない気持ちが描かれた、シリーズの文庫化、第一弾。

◎ 姫のため息      佐々木 裕一         3  

【内容】

まだ見ぬ妻・松姫の父、紀州藩主を襲う危機に公家武者の秘剣が唸る。

将軍 家光の正室の実弟、鷹司信平は公家から旗本に。

後に一万石の大名となる実在の人物の痛快な青春!

※その他の新刊図書は「こんにちは日々あれこれ」(点字版)及び「テープ都城」(デイジー版、テープ版)でご紹介しています。

= 都城市点字図書館のご連絡先 =

【電話】0986‐26‐1948(代表:電話・FAX兼用) 0986‐36‐5033(電話のみ)

【住所】 〒885‐0077 都城市松元町4‐17

【電子メール】 mkjtenji@circus.ocn.ne.jp

【開館日】 月曜~金曜

【利用時間】 午前9時~午後5時

以上で「霧島ティータイムズ 第465号」を終わります。

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