「霧島ティータイムズ」(第444号)

  「霧島ティータイムズ」(第444号)

※ 点字図書館ワーキングポリシー「あったかサポート やくだちインフォ!」

  *インフォとは、インフォメーション(情報)の意味です。

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   =目 次= 

  • 降っても、晴れても
  • 新入職員よりご挨拶
  • 福祉会通信(都城)
  • 友の会メロディ(第221回)
  • 読者作品ばこ
  • お薦めデイジー図書のご紹介
  • 新刊案内(デイジー図書及びテープ図書)
  • 新刊案内(点字図書)

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 ① 降っても、晴れても(館長エッセイ)

  「茶の花香より気の花香」

仕事の関係もあり、1年を通して外食する機会が少なくはない私です。

出張時は勿論のこと、当地におきまして様ざまな場所にお招きいただきます。

その際、たびたび感じることがございます。

それが、冒頭にご紹介したことわざ「茶の花香より気の花香」の感覚です。

茶の花香とは、煎じたてでかぐわしいお茶の香りのこと。

お客様のおもてなしには、高級なお茶を出すことも大事なことですが、それ以上に相手に対し、心を込めておもてなしすることが大事という意味です。

個人的なお話で恐縮ですが、食事処や居酒屋選びのポイントは、料理の味よりもそのお店のマスターや従業員さんの心遣いに重きを置いているかもしれません。

そう考えると、私たち点字図書館職員も、専門技術の習得や研鑽は当然のことですが、それ以上に態度や、皆さま方に接する姿勢・心の持ち方が大事だと思います。

当館をご利用いただく方がたのニーズは、近年、急速に多種多様化しております。

そして職員は、そのご要望にお応えするため、日々、知識や技術の習得に励んでおります。様々な理由により、すべてのニーズに、完璧にお応えできていないことも事実でしょうが、せめて利用者の方がたの立場に立ち、心を込めてご対応いたしますよう努めてまいります。

4月より新しい職員も加わり新たな体制となりました。

業務に慣れるまでは、ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、どうぞ、温かく迎えていただきますと幸いです。

施設としましても、試行錯誤の連続となるかと思いますが、職員一同「気の花香」の心で頑張ってまいります。

今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。

 ② 新入職員よりご挨拶 

はじめまして。

4月1日より勤務しております、熊村瑞紀と申します。

点字図書館での業務は初めてのため、ご迷惑をおかけすることもあるかと存じます。一歩ずつではありますが、みなさまに安心してご利用いただけるよう努力してまいります。ご来館の際、またお電話でも、気軽に話しかけていただけると嬉しいです!どうぞよろしくお願いいたします。

 ③ 福祉会通信(都城)

縁あって、山之口の広域農道を歩いているとき、知人の男性から小さな花を手渡された。鼻に近づけると蜜の香りがして、一瞬のうちに小さかったころ子供同士で草花を集めていたころのことを思い出した。

乾草(ほしくさ)の香り、遠くの方で草刈り機で草を刈る音、日常の何気ない事のありがたさを感じさせるひと時でした。

 (5月の行事予定)

▼第23回宮崎県障がい者スポーツ大会

期日          12日(日曜日)

場所          ひなた宮崎県総合運動公園、その他

▼施設見学

 日時  26日(日曜日)午前8時30分 福祉センター駐車場集合

                                         午前9時出発  午後3時30分解散予定

 場所  宮崎県総合農業試験場薬草・地域作物センター(小林市野尻町)

 くわしくは、電話 0986-24-7219(会長 八木)まで。

 ④ 友の会メロディ(第221回)

   『ただの雑記』      音訳部 竹下 ゆかり

この原稿を依頼されてから、私は真面目に考える。「何を書こう」

最初はこう考えた。今年は甲辰の年、何か揺れ動くことが起こるとされているようで、なんと一月一日から大きな地震。それに続くようにいろんな事がこの日本で起き続けている。原稿を書いている現段階で大谷翔平選手の通訳水原氏による巨額使い込みというところである。だから辰年にまつわる迷信など掘り下げようか。

 最近、映画を観た。「市子」(いちこ)という戸籍を持たない女性の生き様を描いた舞台作品をスクリーンに乗せた衝撃作だった。

その中で主人公の市子が口ずさむ「にじ」という童謡。希望ある歌なのだが、なぜか悲しい。その感情を掘り下げてみようか。

以前原稿を依頼された時、私は三本ほど原稿を作った。

その中から一本を選んだ。今回は未だ一本の原稿も仕上げていない。もう締め切りが近い。しかし私は考えてはいるのだ。最近は考えが簡単にまとまらなくなってきている。後、ひとつ面白いネタがあった。あった、のは覚えているが、肝心なネタが出てこない。次回作に乞うご期待!

 ⑤ 読者作品ばこ  

4月にご投稿いただいた作品です。

  ペンネーム「このは はづき」さんの作品

◆遅咲きの 桜前線 今盛り さくらさくらの 日本の花よ

◆旬のもの 筍の煮物 昼の膳 母偲ぶ味 懐かしきかな

◆とうまちゃん 五歳誕生日おめでとう 雄々しく育て 祈り見守ってるよ

  ペンネーム「〇〇〇」さんの作品

◆折り紙で アジサイ咲かせ 気持ち込め

◆お月さん 家並みの間から 赤ら顔 おばんですと 花見御膳を

◆春の朝 枯れた一ツ葉 雨に濡れ(はるのあさ かれたひとつば あめにぬれ)

  ペンネーム「あやの りょうや」さんの作品

◆橋の上 釣り糸垂らす その先に 見えてる鯉は なかなか釣れず

◆顔洗う 魔女の一撃 アイタタタ

◆借金なし 首が回らず 寝違えた

 ⑥ お薦めデイジー図書のご紹介 

  タイトル         著者名             時間数    

◎ 商い同心 人情そろばん御用帖    梶 よう子      6時間26分

【内容】

北町奉行所で市中の物の値が適正かどうかを調べ、無許可の出版物等の差し止めを行う同心・澤本神人。算盤と人情の謎解きで江戸の暮らしを守り抜く。

◎ 一瞬でいい            唯川 恵       16時間18分

【内容】

軽井沢育ちの稀世と英次、東京から避暑に来る未来子と創介。

高校卒業間近、登山中の彼らに悲劇が起こる。それは英次の滑落死。

18歳にして業を背負った3人は、人生をどう歩むのか。

3人の男女の32年を描く壮大な恋愛長編。

◎ 台北アセット 公安外事・倉島警部補   今野 敏     7時間49分

【内容】

台湾警察に招かれた倉島は、サイバー攻撃を受けた現地の日本企業に捜査を要請される。だが殺人事件が起き、日本人役員に疑いの目が向けられる。

ふたつの国の間にある真実とは。

◎ 天気のことわざは本当に当たるのか考えてみた  猪熊 隆之  4時間56分

【内容】

雲を眺めたり、風を感じたり、生物の行動から天気を予想することわざが全国各地に残されている。「ツバメが低く飛ぶと雨」「夕焼けは晴れ」など天気のことわざを紹介しながら、その経緯や信憑性を検証する。

◎ とりどりみどり     西條 奈加            6時間30分

【内容】

廻船問屋(かいせんどんや)の末っ子・鷺之介(さぎのすけ)は11歳にして悩みがつきない。その元凶(げんきょう)は、かしましい3人の姉。姉たちに付き合うと、なぜかいつもその先々で事件が発生するのである。

◎ 成瀬(なるせ)は天下を取りにいく  宮島 未奈      5時間12分

【内容】

中2の夏休みの始まりに幼なじみの成瀬がまた変なことを言い出した。

コロナ禍、閉店を控える西武大津店(せいぶおおつてん)に毎日通い、中継に映るという。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭に…。

2024年本屋大賞受賞作。

◎藤原道長王者の月       篠 綾子           7時間47分

【内容】

「光源氏」のモデルと言われる藤原道長。兄たちや同世代のライバルに引けをとった若き日から貴族社会の頂点へ。その強運の秘密とは。道長が野望を結実させるまでの日々を、彼を取り巻く人びとの人生とともに鮮やかに描く。

◎ ブラック・ショーマンと覚醒する女たち  東野 圭吾   10時間52分

【内容】

夫の遺産を相続した女性と、彼女を偽者だと言う兄。嘘つきはどちらなのか。元マジシャンのバーのマスターと、彼の魔術で変貌を遂げていく女性達の物語。

◎ 窓ぎわのトットちゃん 続    黒柳 徹子        7時間38分

【内容】

東京大空襲の数日後、青森を目指して、ひとり夜行列車に乗ったトットを待ち受けていた試練とは? 「窓ぎわのトットちゃん」、42年ぶりの続編。

◎ 予幻 ボディガード・キリ    大沢 在昌       11時間46分

【内容】

対象:岡崎紅火、女子大学院生。亡き父から機密文書を託された娘は各国の諜報組織から狙われることに。ボディガード・キリの熾烈な闘いが始まる。

【自館製作分新刊案内】

 ⑦ デイジー図書及びテープ図書 

  タイトル         著者名          時間数(巻数)    

◎ オレさすらいの転校生   吉野 万理子     3時間18分(テープ3巻)

【内容】

オレは、小学4年にして10回目というベテラン転校生、曲角風馬。

今度の学校では、みんな“競歩”をやっていた。しかも隣町の小学校との対決があるんだって? やったことないけど特訓だ。トップをとってやる!

◎ 女ともだち 静代に捧ぐ   早川 義夫     5時間1分(テープ4巻)

【内容】

ある日から、音楽活動も執筆も全てやめた。妻の病気が判明したから。「たましいの場所」の著者が妻に贈る鎮魂エッセイ。

2015年10月~2020年3月の日記も収録。

◎ 北浦街道 詩集     魚本 藤子         42分(テープ1巻)

【内容】

北浦街道は山口県の陸地と海の境界をなぞるように走る国道で、住んでいる人にとっては、遠くへ出て行く道であり、また戻ってくる道です。人々はこの道を親しみこめて「北浦街道」と呼び、この道とともに生きてきました。「あとがき」より。

表題作をはじめ全22作品を収めた詩集。

◎ 小説 この素晴らしき世界 下  烏丸 マル太   6時間2分(テープ5巻)

【内容】     

妙子は、不倫スキャンダルの“身代わり謝罪会見”というミッションを見事果たし、女優として目まぐるしくも刺激的な日々を送っていた。しかし突如、本物の若菜絹代(わかなきぬよ)が戻ってきて。フジテレビ系ドラマのノベライズ。

◎ ぼくはエネルギー体です  神原 康弥     5時間44分(テープ4巻)

【内容】

2歳半で生死をさまよい、重度障がい者となった著者は、8歳のときに宇宙根源の存在に気づき、「ふつうの人に見えないものが見える」ことを世の中に広めようと活動を始めた。これまでの歩みや、活動について綴る。

 ⑧ 点字図書  

  タイトル            著者名             冊数 

◎ オフィス街の猫ニュー      菊池 俊             2

【内容】

人をはげます不思議なパワーをもった猫の物語。

オフィス街の古くて小さなビル。階段の出窓に一匹の猫がすみつきました。

ニューと名づけられた猫は、道行く人達の人気者に。

猫を中心に都会の片すみに人の輪が生まれます。

  タイトル            著者名             冊数 

◎ 公器の幻影          芦崎 笙              5

【内容】

正義か、信条か、功名心か。

政治家の「首」を取るスクープを前に、揺れ動く新聞記者の心情に鋭く迫る。

現役財務省官僚作家が巨大メディアの裏側を描く。

「スコールの夜」で第5回日経小説大賞を受賞した著者の書き下ろし小説。

◎ 白銀の逃亡者         知念 実希人            4

【内容】

致死率95%、凶悪なウイルスの大流行が収束した世界。

感染から生還した者らは、瞳が白銀色に変化する異能力者・ヴァリアントとなっていた。

救急救命科で働く医師・岬純也は、公安に追われるヴァリアントの少女から接触を受け、ある計画を打ち明けられる。

そして純也は、彼らの生存をかけた闘いに巻き込まれてゆく……。

 僕はこんなふうに旅をしてきた  下川 裕治           4

【内容】

こんなにも世界は愛おしい!

「死ぬかと思った編」「食べ物・酒編」「びっくりハプニング編」「ほっこり編」などのテーマ別に構成。世界が、30年でどれだけ変化したかも興味深い。

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※その他の新刊図書は「こんにちは日々あれこれ」(点字版)及び「テープ都城」(デイジー版、テープ版)でご紹介しています。

都城市点字図書館へのご連絡は、

【電話】0986・26・1948(FAX兼用) 0986・36・5033(電話のみ)

【住所】 〒885‐0077 都城市松元町4‐17

【電子メール】 mkjtenji@circus.ocn.ne.jp

【開館日】 月曜~金曜   【利用時間】 午前9時~午後5時

Posted by 点字図書館

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