「霧島ティータイムズ」（第４６３号）
※ 点字図書館ワーキングポリシー
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目次
- 降っても、晴れても
- 新入職員よりご挨拶
- 年末年始の休館日について
- 点字カレンダー差し上げます
- １２月のイベント案内
- 便利グッズのご紹介
- 友の会メロディ（第２４０回）
- 読者作品ばこ
- お薦めデイジー図書のご紹介
- 新刊案内（デイジー図書及びテープ図書）
- 新刊案内（点字図書）
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⓵ 降っても、晴れても（館長エッセイ）
もう師走。あっという間に1年が過ぎようとしています。
つい最近、ご来館された方とお正月の話題になり、昭和の思い出が蘇って懐かしく思ったものでした。
そこで、お正月の風物詩としてあった餅つきについての豆知識です。
昭和の時代には、よく見られた餅つきですが、最近ではほとんどなくなってきました。最近の子供たちは、スーパーで売られている丸餅や角餅しか見たことがない子供も多いのではないかと思います。
お餅はお米と比べて生命力がより強い食べ物として、お祝い事などにお餅つきをするようになったのが由来だそうです。
正月を迎える準備の一つが餅つきで、１２月２８日にするものとなっていました。なぜ、２８日かというと、２９日は「二重苦」（二重に苦しい）に通じると避けられ、また２６日は「ろくなことがない」と言って避けられたからだそうです。
もち米は蒸す前に８時間から１２時間程度水につけておきます。その後、蒸し器で蒸して、蒸しあがったものから臼に移してついていきます。
臼には、材質が木製のもの、石でできたものなど、さまざまです。これらはそれぞれの地域の暮らしのなかで、形や素材が選ばれてきました。例えば、木製の臼の場合は、大木を輪切りにして、それをくりぬいて作られます。
杵は、木の柄に円柱状の木を取り付けて、振り上げてつくものと、長い一本棒に握る部分を作り、突きつぶすタイプのものがあります。
最初のひと臼は 年神様に捧げてお供えする「鏡餅」になります。
餅つきは、年末から年始を告げる日本の伝統行事と言えます。
皆さまにとりましての、師走の思い出は何でしょう？
あわただしい年の瀬になるとは思いますが、皆さま、どうぞご自愛ください。
② 新入職員よりご挨拶
１１月１０日より、点字図書館で働くことになりました、永井亜紀子です。
点訳ボランティアを始めて１年足らずの私ですが、縁あって図書館業務の初心者となりました。覚えることがたくさんで不安もありますが、皆さんのお役に立てるよう、頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
③ 年末年始の休館日について
年末年始の休館日をご案内いたします。
今回は、曜日の並びの関係で、例年より長めの期間となります。
【期間】１２月２７日（土）～１月４日（日）
なお、図書等の貸出しや返却の取り扱いにつきましては、年内が１２月２６日（金）のお昼まで、年始は、１月５日（月）午後からとさせていただきます。
また、年末年始は郵便事情により、郵送による貸出しが遅延することも考えられます。ご不便をお掛けいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
④ 点字カレンダー差し上げます
今年も「愛の小鳩事業団」より点字カレンダーをご寄贈いただく予定です。
ご希望の方は、点字図書館までお申し込みください。
なお、数に限りがございますので利用登録者1名に対して1部とし、お申し込み先着順での配布とさせていただきます。どうぞご了承ください。
⑤ １２月のイベント案内
◆『バリアフリーな本と出会える展示会』
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・期間 １１月２９日（土）～１２月２１日（日）
・場所 都城市立図書館 １階ホールおよび展示台
※様々な種類の点字図書や、点字タイプライター等を展示します。
＝１DAY企画＝（ボランティアフェスティバルと同日開催）
■「点字フェスタ」と「りんごの棚」
・日時 １２月２１日（日） 午前１０時～午後３時
・場所 市立図書館１階 ホール
※点字の読み書きが苦手な方でも、楽しめる内容です。
① 読み終わった点字新聞で“しおり”づくり
② 点字付きクリスマスカードづくり
③ 「りんごの棚」を設置します。
・「りんごの棚」とは、特別な配慮が必要な子どもたちが楽しめるバリアフリーな図書や機器を体験できるコーナーです。
※体験は無料です。
⑥ 便利グッズのご紹介
ご家族やお友達と遊んだり、お一人でも楽しめるゲームをご紹介します。
◎「お香のカードゲーム くんくんくん」
創業３００年以上のお香の専門店「松栄堂」がつくった、嗅覚をたよりに組み合わせたり、表現して遊ぶカードゲームです。
家族や友達とわいわい楽しんだり、一人で嗅覚トレーニングをしたり、子どもからご高齢の方まで気軽に楽しめます。
お香カード３種（各３枚、保存袋入り）
〔販売価格〕 ３，３００円（税込み）
※お問合せ 日本ライトハウス情報文化センター
エンジョイ！グッズサロン 電話０６‐６４４１‐００３９
⑦ 友の会メロディ（第２４０回）
セイタカアワダチソウ 点訳部 和田 信子
週末の土曜日は、孫のサッカーの試合の応援で新富や野尻、清武にドライブがてら出掛けました。新富にはサッカーグランドが何と３つあり、ひとつは「ヴィアマテラス宮崎（女子サッカークラブ）」のホームスタジアム。隣合う２つのグランドが試合会場で、野尻の方は「道の駅ゆーぱるのじり」のお隣でした。道すがら目に付いたのがぼうぼうと伸び放題の草木。今年は気温も高く、そして雨も良い加減に降り、草木にとっては最高の環境。草丈の高さも尋常ではありません。次々と目に入ってくるのが２メートル以上もある黄色い花を付けた草、セイタカアワダチソウです。以前、この草は外来種で繁殖力が強いから根こそぎ抜いて駆除しましょうという、公共機関や新聞などでの報道を思い出しました。
それもあって暫くは見かけなかった気がしますが、道路端の土手や、空地にはしっかり根付いていて、ちょっと進むと黄色い鮮やかな花が目に付き、目立つ色なので見たい訳でもないのに、道中ずっとセイタカアワダチソウに引きよせられていたドライブでした。
⑧ 読者作品ばこ
１１月にご投稿いただいた作品です。
ペンネーム「このは はづき」さん
◆金木犀 香り漂う 夜の膳 夕餉楽しく 深まりゆく秋
◆熊退治 おすもうくまちゃん あの歌どこ 地球温暖化の中 共生の場どこに
◆刈田 田に スズメ飛び交い 遊んでる 来年こそ豊作 希望と願いの日
ペンネーム「風神 雷神」さんの作品
◆衣替え 段取り困る 温暖化
◆コロナより 怖さ数倍 熊騒動
⑨ お薦めデイジー図書のご紹介
◎ 青い壺 新装版 有吉 佐和子 ８時間２分
【内容】
無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した。人生の数奇な断面を描き出す名作。
◎ 嘘と隣人 芦沢 央 ６時間５３分
【内容】
リタイアした元刑事の平穏な日常に降りかかる事件の数々。
身近な人間の悪意が白日の下に晒された時、捜査権限を失った男・正太郎は、事件の向こうに何を見るのか？
◎ 禁忌の子 山口 未桜 １０時間３３分
【内容】
救急医・武田の元に搬送されてきた身元不明の溺死体は、なんと武田と瓜二つだった。彼はなぜ死んだのか、なぜ同じ顔をしているのか。
旧友で医師の城崎と調査を始めるが、鍵を握る人物が密室内で死体となって発見される。
◎ ザ・ロイヤルファミリー 早見 和真 １７時間
【内容】
成り上がった男が最後に求めたのは、馬主としての栄光。だが絶対王者が、望みを打ち砕く。
誰もがもう無理だと思ったが、夢は血とともに子へ継承されて行く。
競馬をテーマにしたエンターテイメント巨編。
◎ 祖母姫、ロンドンへ行く！ 椹野 道流 ５時間４４分
【内容】
「イギリスに行きお姫様のような旅をしたい」という祖母と２人きりでロンドン旅行をすることになった著者。彼女達が過ごした宝石のような日々を描く。
◎ 謎の香りはパン屋から 土屋 うさぎ ７時間５６分
【内容】
大学生の小春はパン屋でアルバイトをしている。あるとき親友の由貴子にドタキャンされてしまう。
誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして？ 小春は彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく。＜日常の謎＞連作短編集。
◎ なれのはて 加藤 シゲアキ １４時間２５分
【内容】
テレビ局員・守谷京斗は、吾妻李久美から祖母の遺品である絵を使って「たった一枚の展覧会」を企画したいと相談され、絵を描いた謎の画家の正体を探り始める。すると、秋田のある一族が暗い水の中に沈めた秘密に繋がる。
◎ ほどなく、お別れです 長月 天音 ６時間５分
【内容】
大学生の清水美空がアルバイトをしている葬儀場「坂東会館」には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空のある能力に目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。
◎ 耳に棲むもの 小川 洋子 ２時間５６分
【内容】
補聴器のセールスマンだった父の骨壺から出てきた４つの骨片。それは耳の中に棲んでいたものたちで…。
あたたかく、ときに禍々しく、静かに光を放つようにつづられた珠玉の作品集。
【自館製作分新刊案内】
⑩ デイジー図書及びテープ図書
◎ カナリア屋 詩集 田中 裕子 ５１分（テープ１巻）
【内容】
カナリア屋である父の表情は見えない 店を閉めた後カナリアがどうなったのか知らない 時折り何かのあいまに取り出して眺める きれいだった と思い またしまう（「カナリア屋」より） 詩集。
◎ サイクリング・ドーナツ パンダのポンポン ７ 野中 柊 １時間４５分（テープ２巻）
【内容】
パンダのポンポンはコックさん。料理が上手で、おまけに食いしん坊。街はずれに新しいレンタル自転車屋さんができて、みんなはサイクリングに夢中。でも運動をしたらお腹が空いて…。表題作など全３編を収録。
◎ 迷宮ケ丘３丁目 消失ゲーム 日本児童文学者協会 編 ２時間９分（テープ2巻）
【内容】
比芙美は、いつもお決まりの携帯ゲームをやっている。気の強い２人の女子にふりまわされる俺に、比芙美が「助ける？」と言ってきて…。５人の作家による奇妙な話のアンソロジー。
⑪ 点字図書
◎ 呪いのシンプトム 天久鷹央の推理カルテ 知念 実希人 5
【内容】
水神の祟り。化け猫。消えた銃弾。まるで「呪い」が引き起こしたかのような数々の謎を前にして、天才医師・天久鷹央が下した「診断」とは！？
現役医師が描く、医療ミステリー短編集！
◎ 七十代、ソロ活女子の四国遍路 柳井 悦子 ２
【内容】
体力と気力、今ならぎりぎり間に合うかもと、四国遍路の旅に出た７０代の著者。
生来の（？）方向オンチで何度も道を間違えたり、突然キャッシュカードが使えなくなったり、毎日毎日ちょっとした「事件」が起こったが…。
無事八十八か所を巡り終えたとき、充実感とともに心に訪れた思いとは？
四国遍路の４６日間を綴る。
◎ ビューティフルマンデー 宇佐見 秋伸 ５
【内容】
黒崎は、土日はきちんと休む殺し屋。 正哉は、万引きを繰り返す天才少年。 翔子は、太めの男性専門の結婚詐欺師。
どこか歪んだ生き方をする彼らの運命が交錯するとき、予測不可能なドラマが始まる。
- その他の新刊図書は「こんにちは日々あれこれ」（点字版）及び「テープ都城」（デイジー版、テープ版）でご紹介しています。
都城市点字図書館へのご連絡は、
【電話】０９８６・２６・１９４８（FAX兼用） ０９８６・３６・５０３３（電話のみ）
【住所】 〒８８５‐００７７ 都城市松元町４‐１７
【電子メール】 mkjtenji@circus.ocn.ne.jp
【開館日】 月曜～金曜 【利用時間】 午前9時～午後5時
以上で「霧島ティータイムズ 第４６３号」を終わります。
