【完成した点字図書をご紹介します】
◆『きのうのオレンジ』
・藤岡 陽子〔著〕
・4巻 602ページ
****
「弱音を吐かない人は、いつだってひとりで闘っている」
がん宣告を受けた“彼”と、彼を支える“家族”の物語。
三十三歳の遼賀が受けた胃癌宣告。
どうして自分が……
涙が溢れてきて、恐怖で震えが止まらない。
その時、郷里の岡山にいる弟の恭平から荷物が届く。
入っていたのは、十五歳の頃、恭平と山で遭難した時に履いていたオレンジ色の登山靴。
それを見た遼賀は思い出す。
あの日のおれは、生きるために吹雪の中を進んでいったのだ。
逃げ出したいなんて、一度たりとも思わなかった。
心揺さぶられる感動長編。
・点訳…池田 朝美
サピエ会員の方はダウンロードでもご利用いただけます。

