「霧島ティータイムズ」(第473号)

「霧島ティータイムズ」(第473号)

※ 点字図書館ワーキングポリシー「あったかサポート やくだちインフォ!」

インフォとは、インフォメーション(情報)の意味です。

目次

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 目次 

1 降っても、晴れても(エッセイ)

2 パンづくり体験会のご案内

3 対話で楽しむアート鑑賞会のご案内

4 福祉会通信(都城)

5 友の会メロディ(第250回)

6 読者作品ばこ

7 お薦めデイジー図書のご紹介

8 新刊案内(デイジー図書及びテープ図書)

9 新刊案内(点字図書)

・・・・・ これより本文です。

1 降っても、晴れても(エッセイ)

朝夕の風が少しだけ冷たくなり、金木犀の淡い香りが漂う頃、ふと昭和の風景を思い出すことがあります。

やはり、私もそんな世代の人間なのでしょう。

夕暮れの路地、縁側に置かれた蚊取り線香、台所でトントントンと刻まれる包丁の音。

どこからともなく夕御飯の匂いが流れてくる。

そんな何気ない場面が、かけがえのない記憶になっています。

あの頃は、時間がゆっくり流れていたように思います。

テレビのチャンネルを家族で譲り合い、電話は一家に一台でした。

裸足で走った運動会。

遠足で首から下げた水筒のお茶の味も忘れません。

暮らしの一つひとつが、季節ならではの生活と結びついていたように感じます。

便利になった現代、私たちは多くのものを手に入れました。

スマートフォンひとつで世界とつながり、欲しいものはすぐに届くようになりました。

それでも時々思うことがあります。

便利さとは別のところに、自分を豊かにする時間があるのではないか、ということを。

写真として残っていない風景があります。

録音などされていない声があります。

記憶とは不思議なもので、歳月を重ねるほど色褪せるどころか、余分なものを削ぎ落とし本当に大切だったものだけを残してくれている気がします。

秋は、そんな「思い出」を振り返るのに適した季節なのかもしれません。

今年も金木犀の香りを感じたら、少しだけ立ち止まってみたいと思います。

過ぎ去った昭和の日々に思いを馳せながら、あの頃の自分に会いに行きたいと思います。

今日という一日もまた、いつの日か誰かの心に残る「懐かしい秋」になるのでしょう。

皆さまにとりまして、今年の秋が穏やかで喜びに満ちた日々となりますように。

素敵な秋をお過ごしください。

2 パンづくり体験会のご案内

「道の駅」都城ニクルとのコラボイベントとして『ニクル ハートクッキング おいしいパンづくり体験会』を実施いたします。

本年5月に開催した同体験会がご好評をいただきましたので、第2弾として企画いたしました。

今回は和風テイストなパンづくりをお楽しみください。

*日時 11月1日(日) 10時~13時

*会場 「道の駅」都城ニクル キッチンスタジオ

*内容 さつま芋のパン  味噌とチーズのパン

*料金 1,000円(材料代として)

*募集 6名(付き添いの方とご一緒に参加されてもかまいません)

※お申し込み・お問い合わせ

  都城市点字図書館(又木) 電話 0986‐26‐1948まで

3 対話で楽しむアート鑑賞会のご案内 

美術館に展示されている様々な名画を、会話で楽しみながら味わうという趣向の鑑賞会です。

美術館の学芸員や美術専門の方々がわかりやすく説明していただきます。

対話を通じて感じるアート鑑賞会にご参加してみませんか?

*日時 11月9日(月) 13時30分~(1時間程度)

*会場 都城市立美術館

*内容 〔特別展〕『岸田劉生 美の軌跡』の作品を鑑賞します。

※岸田劉生(きしだ りゅうせい)は、美の探究者として、日本近代美術史を語るうえで欠かせない存在の、大正から昭和初期に活躍した洋画家です。

*参加費 無料

*主催 宮崎県障がい者芸術支援文化センター

※お申し込み・お問い合わせ

  都城市点字図書館(又木) 電話 0986‐26‐1948まで

4 福祉会通信(都城)

何となくユーチューブの音楽を聴いていたら、完璧なほどにうますぎる歌であった。

驚きをもって感動していたのだが、違和感などからこれはAIだと分かった。

その理由は、あまりにも完璧な歌唱力、人間離れしたビブラート、高音部の機械的な節回しなどで分かったのだが、作詞・作曲・歌・演奏まで、すべてをAIで作り上げるシンガーソングライターが出てきだしたからだ。

AIに感動してもよいのか? 人間が作った作品に感動せねばいけないのかも。

そういった哲学的問題まで考えさせられた。でも、共感している私がそこにいた。

ユーチューブなどで音楽を聴かれる人は、ちょっと意識して聴いてみよう。

(10月の行事予定)

▼九州あはき研修会

 期日  10日(土)

 内容  疼痛の生物学的アプローチなどです。

 ズームで私が代表で出ます。

くわしくは、電話 0986‐24‐7219(会長 八木)まで。

5 友の会メロディ(第250回)

   55歳の手習い

点訳部 前島 久美子(まえしま くみこ)

55歳になる年に点字講習会に申し込み、そして高齢になった親の指導の下、米作りを始めた。

点字を習い始めると、すぐに不安が襲ってきた。「難しすぎる!」。

米作りでは、作業の度に父親の厳しい指導が入り落ち込む毎日。自分はちゃんとやって行けるだろうか…の繰り返し。

『やり始めたら最後まで!投げ出したら負け』と、自分に言い聞かせて早5年が過ぎ、点字も米作りもどうにか継続出来ているが…。

現状は、一向に減らない校正後の修正用紙の枚数…。中々思うように行かない米作り。

60歳より5年も早く手習いを始めたのに、成長しない自分が情けなくなり弱音を吐き、落ち込みの繰り返し。

その度に、周りの先輩方が励まし、心温かな言葉をかけてくださり、奮起することが出来ている。

これから落ち込みながらも、点字で脳を鍛え、米作りで体力を維持し、まだ見ぬ知らない日本の風景を、1つでも多く見るための旅に出かける準備をして行こうと思う。

6 読者作品ばこ

9月にご投稿いただいた作品です。

ペンネーム「あやの りょうや」さんの作品

◆一升瓶 一輪挿しの ススキ挿し 窓辺に飾り 栗柿添えて

◆十五夜や 七草飾り 相撲取り ビンゴゲームに ビール飲みつつ

ペンネーム「はなちゃん」さんの作品

◆手の平に そっと包みし 酔芙蓉 優しき花よ 今は紅色

◆ひっそりと 秋を迎えし まだつぼみ お帰りなさい ポーチュラカよ

◆涼やかな 柔らかき風 吸い込めば 午前六時の サイレンの音

ペンネーム「翡翠」さんの作品

◆今日こそは 書こうと決めた レポートを スマホ片手に もう午前二時

7 お薦めデイジー図書のご紹介

◎ 朝からブルマンの男    水見 はがね              8時間7分

【内容】

一杯二千円もするコーヒーを連日注文する客の真意「朝からブルマンの男」、金曜日だけ味が変わる夕食の秘密「ウミガメのごはん」、遅刻確定だと思われた友人が受験会場に先に着いた方法を探る「受験の朝のドッペルゲンガー」など…

桜戸(おうと)大学ミステリ研究会の二人組が遭遇した謎を描く全5編。

◎ あの日、タワマンで君と    森 晶麿               7時間36分

【内容】

配達員の創一が六本木のタワマンへ料理を届けると、最上階の住人・多和田が創一を強引に部屋に上がらせた。

多和田が婚約者の「玲良(れいら)」だと紹介した女は、創一の高校時代の想い人・静香であった。

◎ オオルリ流星群     伊与原 新                         9時間34分

【内容】

山際彗子(やまぎわ けいこ)が故郷に帰ってきた。

太陽系の果ての星を探すため手作りで天文台を建てるというのだ。

彗子に協力することとなった種村久志ら旧友たちは、28年前の青春の日々に思いを馳せるが、高校最後の夏の真実が明らかになって…。

◎ 最後の外科医 楽園からの救命依頼   中山 祐次郎             6時間43分

【内容】

夢にまで見た世界タイトルマッチ目前に癌に冒された21歳のボクサー、美しすぎる顔を棄て別人になりたい人気女優、失明に怯える米軍スナイパー…。

戦場帰りのDr.カイが、すべてを懸け、オペに挑む!

◎ 誰か         宮部 みゆき                          12時間15分 

【内容】

財閥会長の運転手が事故死した。

遺された娘の相談役に指名され、ひょんなことから彼の過去を探ることになった会長の婿は、姉妹の相反する思いに動かされるように、運転手だった男の人生をたどり直すが…。

◎ 氾濫の家        佐野 広実                        11時間15分

【内容】

 郊外の住宅地に住む50代の専業主婦、新井妙子。

ある日、隣の家で殺人事件が起きた。

平穏そうに見えた隣家で何が起きていたのか?

事件はやがて、妙子自身の家庭の闇をあぶり出す。異色のサスペンス。

◎ まだ温かい鍋を抱いておやすみ   彩瀬 まる                5時間30分

【内容】

保育園児の息子がいる素子(もとこ)は、友人を誘い、日帰り温泉旅行へ。

そこで、家族の好みを優先するうちに、自分の食べたい物が分からなくなっていたことに気づく。

大切な「あのひと口」の記憶を紡ぐ、食にまつわる6つの物語。

◎ マルチの子                 西尾 潤               14時間41分

【内容】

 夢を持てず毎日を過ごしていた真瑠子(まるこ)は、ある日「磁力と健康セミナー・無料開催」という貼り紙を目にする。

それは地獄への扉だった。

マルチ商法にハマった女性の“乱高下人生”をリアルに描く、ノンストップサスペンス。

8 新刊案内(デイジー図書及びテープ図書)

◎ やまびこのうた             笹山 久三          3時間14分(テープ3巻)

【内容】

入院していたお母さんも戻ってきたし、兄さんたちにまじってはじめての野草とりにも行けることになった。

そんなサチにおとずれる年に一度の悲しい日とは…。

サチのせつないたたかいがはじまる。

9 新刊案内(点字図書)

◎ お順  下                 諸田 玲子                      5

【内容】

騒然とする江戸で出会った一人の武士が、お順の人生を狂わせる。

尊敬する相手の元に嫁ぎ、家刀自(いえとじ)としての役目を果たそうとするお順。

しかし、思わぬ悲劇が彼女を襲う。

失意に暮れるお順を待ち構えていたのは、大混乱の江戸と、かつて愛した男を彷彿とさせる謎の剣客だった。

滅びゆく幕府の運命を一手に担う兄・勝海舟を支えながら、幕末を生き抜いた一人の女性を力強く描いた長編時代小説。

◎ 12歳たちの伝説 3           後藤 竜二                   2

【内容】

掃除は押し付けられるし、ムシされる。

親友だと思っている友達からのからかいや、ふざけた暴力に耐える草平。

そんな中、クラスメートの作文を読み、彼女の秘められた過去を知る。

そして草平は今まで口に出さず飲み込んでいた言葉を吐き出す決心をする。

子供たちの切ないリアルな気持ちを描いた人気シリーズ第3巻。

◎ 不純正律  上           佐藤 青南                        5

【内容】

捜査一課の音喜多(おときた)刑事は、鳴海桜子刑事の父で著名な音楽家の薬丸から、失踪した友人の娘の捜索を依頼されるのだが…。

書き下ろしミステリー。

= 都城市点字図書館のご連絡先 =

【電話】0986‐26‐1948(代表:電話・FAX兼用) 0986‐36‐5033(電話のみ)

【住所】 〒885‐0077 都城市松元町4‐17

【電子メール】 mkjtenji@circus.ocn.ne.jp

【開館日】 月曜~金曜

【利用時間】 午前9時~午後5時

以上で「霧島ティータイムズ 第473号」を終わります。

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